[8日 ロイター] - 全米小売業協会(NRF)によると、12月の小売り業者の輸入は推定1.5%増加する見通し。小売り業者が好調な年末商戦を予想していることが浮き彫りとなった。

NRFの月刊リポート「グローバル・ポート・トラッカー」によると、小売り商品を扱う米国の主要コンテナ港の貨物取扱量は160万TEU(20フィートコンテナ換算)となる見通し。

NRFのバイスプレジデント(サプライチェーン・税関政策対応)、ジョナサン・ゴールド氏は「小売業者は、年末商戦の終了を控え、在庫の補充を急いでいる」と指摘。

「消費者の可処分所得増加につながる減税が報じられており、消費者心理は明るい。年末商戦は明らかに好調だ」と述べた。

NRFは先に、感謝祭後の週末から翌月曜日(サイバーマンデー)に買い物をした人は1億7400万人強と、予想を上回ったと発表した。

コンサルティング会社アリックスパートナーズのディレクター、ビル・ルイス氏は、輸入増加の背景には、来年の景気拡大に対する期待があるのではないかとの見方を示した。

10月の主要コンテナ港の貨物取扱量は前年同月比5.9%増、11月は0.3%減だった。