ミネベアミツミ、荷重センサー感度5倍
日本経済新聞
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立てている計画がすごく野心的…何かあるのかな…
(本文抜粋)
このほど開発に成功した次世代型の荷重センサー「ミネージュ」を量産する。電子部品を手掛ける厚木事業所(神奈川県厚木市)に試作・量産用のラインを設け18年4月からサンプル品の出荷を始める。生産量は月産数百万枚規模になる見込み。
ミネージュは「ひずみゲージ」と呼ばれる荷重センサーの一種で、同社はひずみゲージで世界トップクラスのシェアを持つ。同社のひずみゲージは薄いフィルム状で、様々な場所に貼って使うことができ、熱などにも強い。主に体重計などに使われている。
ただ、荷重センサーとしてはより感度が高くサイズも小さいMEMS(微小電子機械システム)センサーの方が現時点では需要が大きく、市場規模はひずみゲージの10倍とも言われる。
ひずみゲージは小型化と高感度化が課題となっていたが、同社は約15年をかけこれらを解決する次世代型のひずみゲージの開発に成功。このほど製品化にこぎ着けた。
小型で感度も高いため、例えば産業用ロボットの指先にセンサーを取りつけ荷重の検知に使うことができる。また、スマホのディスプレー部分に取りつければ画面を押し込む強さに応じて操作を切り替えるといったことも可能。MEMSセンサーに比べチップを実装するスペースが必要無いメリットがある。
ミネベアミツミは次世代ひずみゲージにより、数百億円規模の売り上げを見込む。さらに将来的には1000億円規模の事業に成長する可能性もあるとみている。