[東京 4日 ロイター] - 東芝<6502.T>は4日、保有する芝浦メカトロニクス<6590.T>株式の一部を売却すると発表した。財務体質の改善が狙い。売却するのは保有する芝浦メカトロニクス株1897万7463株(約36.54%)のうち、最大1378万4000株(約26.54%)。国内売り出しで833万7000株、オーバーアロットメントによる売り出しに伴うグリーンシューオプションで上限125万株、相対で信越化学工業<4063.T>の100%子会社、信越エンジニアリングに259万7000株、東芝の連結子会社ニューフレアテクノロジーに上限160万株、それぞれ売却する。

取引関係継続の観点から、約10%を残す。

売却価格は最短12日に決定する予定。東芝の広報によると、手数料等を除く売却額は4日の終値465円で計算すると約48億円、税引き前の売却益は約18億円。

予定通り売却できれば、芝浦メカトロニクスは東芝の持ち分法適用会社から外れる。

芝浦メカトロニクスは信越エンジニアリングとニューフレアとの提携により、フラット・パネル・ディスプレイ(FPD)や半導体関連の事業拡大を目指す。

(志田義寧)