日馬富士「礼儀、直すのが先輩の義務だと」 引退会見
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数年前のある日、私は成田のカウンターで一人大量のサッカーボールをチェックインしてた。チェックインにはかなりの時間を要し「あの荷物は何？」と周りの人達は奇異な目で見ていた。中田英寿がウランバートルのストリートチルドレンに寄付するボールだった。旅人ヒデとは現地で落ち合う事になっていた。カウンター付近には前日場所を終えたお相撲さんの姿もちらほらあった。その中に朝青龍の姿もあった。知り合いではなかったがたまたま目があったので会釈した。
機内で朝青龍から声をかけられた。「姉さん 何しにモンゴルへ？」説明したら涙目でお礼を言われた。ウランバートルに着いたその夜、ヒデも一緒に朝青龍にご馳走になった。さらに次の日のストリートチルドレン達とのサッカーイベントに顔を出してくれると言う。次の日のイベント会場。ヒデより朝青龍の登場に歓声が湧いた。そしてあの騒動…。
あの日、ウランバートル行きの便で私に会っていなかったら朝青龍は引退していなかったのかな？
何度も思って胸が苦しくなった。
あの時を思い出してる。礼儀ってなんじゃい。暴力を直す方がよほど大事ですよね。暴力は弱さの証明でしかない。弱い横綱はいらない。同情の余地はない。
追記、日馬富士に部分的にせよ同情的なコメントがあることに驚き。暴力ってセクハラやレイプと同じレベルの行為。いくら後輩の指導に熱心でも一発退場です。日馬富士は、地方巡業でも他の部屋の力士に対しても指導をしている様子がよく報道されていました。相手の質問に答えたり、ウエイトトレーニングの方法を教えたり、所属にこだわらない姿には評判がありました。その正義感が仇になったのでしょうか・・・。
九州場所二日目まで出場したことについて質問された際に、事件翌日に直接会話して済んだ話だと思っていてこのような報道になると思っていなかった、という話がありましたが、そこの認識が事実だったかどうか（本当に被害届の提出等についても全く知らない状態だったか）については、今後議論は生まれそうな気はしました。
この事件については、日馬富士を擁護することはできないです。ただ、力士としては決して恵まれてはいない体なのにスピードを武器に頂点まで駆け上った優秀な競技者として見た場合に、後進の指導にあたれないことは非常に残念です。（普通に引退だったとしても、国籍の問題があり相撲協会には残れなかったんですが）
