[ロンドン 23日 ロイター] - IHSマークイットが発表した11月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値は57.5と、2011年4月以来の高水準となった。ロイターがまとめた予想の最高値も上回った。

予想の中央値は56.0で、10月と同水準だった。

景況改善・悪化の分かれ目となる50を引き続き大幅に上回った。

IHSマークイットの首席ビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「数カ月前にピークを迎えたと思っていたので今回の数字は驚きだ。非常に広範囲で改善が見られる」と述べた。

新規ビジネス指数は56.9と、10月の56.6から上昇し、ほぼ7年ぶり高水準。ウィリアムソン氏によると、この水準が維持されれば、第4・四半期の経済成長率は0.8%となる。今月のロイター調査の予想は0.5%。

サービス部門PMI速報値は56.2と6カ月ぶり高水準。予想中央値(55.1)を上回った。10月は55.0だった。在庫を示すサブ指数は53.3と2011年5月以来の高水準で、10月の52.9から上昇。雇用増加もほぼ10年ぶりの速いペースとなった。

また、製造業PMI速報値も60.0と、1997年6月の集計開始以来、2番目に高い水準となった。予想は58.3だった。10月は58.5。

生産指数は60.8と、ほぼ7年ぶり高水準。10月は58.8だった。新規受注は2011年4月以来の高水準だった。