実質GDP7─9月期年率+1.4%、16年ぶりの7期連続プラス成長
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7-9月期だけで見ると、内需マイナス寄与ですし、輸入も減少、在庫もプラス寄与、ほとんど輸出のみによる成長と良くなさそうに見えます。しかし、前期が実力以上の伸びでしたので、前期とならしてみれば、ヘッドラインほど悪くありません。むしろ、7四半期連続プラス成長を評価すべきでしょう。また、GDPデフレーターもプラスに転じましたので、デフレ脱却にも一歩前進と言えるでしょう。
ほぼ事前予想通りの結果でした。7期連続のプラス成長というのも明るい材料ですが、GDPデフレーターがプラスに転じ、名目成長率が高まったことも注目点です。内需は減少しましたが、4~6月期の伸び率が高すぎた反動なので、それほど心配はいりません。雇用者報酬が堅調に増加しているので、消費回復の基調は崩れていないと思います。
7〜9月期のGDP統計。数字こそ対前期比+0.3%とまずまずの数字だが、国内需要は同▲0.2%と冴えない。前期(4〜6月期)の反動減もありそうだが、最大の需要項目である民間最終消費が低迷(対前期比▲0.5%)したのが響いた。
家計部門の消費については、7月が夏のボーナスの支給額の伸び悩み等の影響があって大きく落ち込み、8〜9月でそれを取り返せなかった。冬のボーナスも今年は期待薄であることを考えると、昨年末から戻しつつあった家計消費は腰折れしてきているのかもしれない。