業界を脅かす、孫正義の「起業家的」投資術
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注目のコメント
「パラダイムが大きく変わる瞬間で、5年後10年後に来るだろうという世界は見えている。であれば、それを実現できそうな起業家とチームに、アーリーステージにも関わらず、レイターステージの金額を出資することで一気に勝負をつける」。とても腹落ちする鋭い指摘
ソフトバンクビジョンファンド(SVF)がいかにベンチャーキャピタル業界にとって脅威かを解説したコラムです。
私なりに咀嚼しますと、通信であれ半導体であれ自動車であれハードは基本的にはロードマップの世界で、関連する企業が目標に合わせて技術を開発し擦り合わせていくことになります。SVFの強みは、ARMの買収で得たハードのロードマップ情報を元に将来の技術やサービスを一定の確からしさで予見できること、そして良いアイデアと起業家精神に富んだマネジメントに対して超青田買いをしてしまうことにあるでしょう。
ベンチャー側から見ると、SVFから資金をとるか、その資金を競合に奪われるかで生死が決まってしまいます。ベンチャーの資金調達がパブリックからではなくファンドからであるという構図が変わらない限り、SVFは競争力を発揮できそうに思います。
とはいえベンチャー全てが成功するわけではありませんし、時間を長く買う分バリュエーションリスクもとっていますのでファンド価値の変動リスクはそれなりにあると心得ておくべきだと思います。
しかしニケシュが残っていた場合は今どうなっているのか、つい考えてしまいますね。