[ベルリン 24日 ロイター] - IHSマークイットが24日発表した10月のドイツの総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は56.9で、9月の57.7からやや低下した。

ただ、新規受注は6年半ぶりの高水準で、ドイツ経済が第4・四半期も好調なスタートを切ったことが示された。

ドイツでは、製造業とサービス業が合わせて経済の3分の2以上を占めている。

総合PMIはロイターが集計したエコノミスト予想(57.5)も下回ったが、景況拡大と縮小の分かれ目となる50は引き続き大きく上回った。

IHSマークイットのプリンシパルエコノミスト、フィル・スミス氏は「総合PMIは10月にやや低下したものの、ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)は依然しっかりしており、ドイツ経済は第4・四半期も力強い成長モメンタムが引き継がれている」と述べた。

新規事業指数は2011年4月以来の高水準で、これまで内需と国の景気対策に頼ってきた独経済を製造業が引き続き支援していくことを示唆している。

民間セクターは需要増に対応するため速いペースで雇用を増やしており、マークイットはこうしたトレンドが10月も続いたと指摘した。