[パリ 24日 ロイター] - IHSマークイットが24日発表した10月のフランス総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は、堅調な顧客の需要を背景に9月の57.1から57.5に上昇し、エコノミストの平均予想(57.0)を上回った。

57.5は2011年5月以来の高水準。

新規事業のフローが堅調なことから、企業は受注残の増加に対応するため、過去10年余りで最速のペースで雇用を増やしている。

IHSマークイットのエコノミスト、アレックス・ギル氏は「さらに心強いことには、幅広いベースで拡大が見られる。生産の伸びは堅調な顧客の需要を背景に製造業、サービス業でともに加速している」と指摘した。

フランス経済に大きな割合を占めるサービス部門のPMIは9月の57.0から7カ月ぶり高水準の57.4に上昇し、平均予想の56.9を上回った。

製造業PMIも9月の56.1から56.7へ上昇し、平均予想の56.0を上回るとともに、過去11年余りで最高の水準を記録した。

需要が旺盛なことから、企業の価格決定力も強まった。

今回の調査結果は、労働法制改革をはじめ、マクロン大統領が打ち出している経済改革が企業の景況感を押し上げ、雇用創出を後押ししていることを示している。