[東京 23日 ロイター] - 日本百貨店協会が23日発表した9月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比4.4%増の4351億円と、2か月連続プラスになった。

9月は、気温の低下で季節需要が盛り上がったため、秋冬物を中心に主力の衣料品が前年比2.4%増と23カ月ぶりにプラスに転じたほか、円安株高の進行で富裕層やインバウンドの消費意欲が高まり、美術・宝飾・貴金属などの高額商品の売れ行きも好調だった。

インバウンド向け売上高は232億円と過去最高を記録した。

地区別では、高額消費の活況を背景に、名古屋・大阪を中心とする大都市が6.8%増と大きく伸びた。一方で、地方は0.8%減と前年実績に届かなかった。

調査対象の百貨店は80社・226店舗。東京地区は前年比4.6%増と、2カ月連続プラスとなった。