[北京 22日 ロイター] - 中国の王蒙徽・住宅都市農村建設相は22日、第4・四半期の不動産販売は鈍化するが、価格は引き続き安定するとの見通しを示した。

同国では、2年近くに及ぶ住宅ブームがピークを過ぎた兆しが出始めている。

国家統計局が発表したデータを基にロイターが算出したところによると、9月の不動産販売は約2年半ぶりの減少。住宅着工も伸びが大きく鈍化した。

同相は北京で記者団に「商業住宅の推移については、全国の伸び率が第4・四半期に鈍化するだろう」と述べた。

同相は、不動産価格の急激な上昇は抑制されているとも指摘。政府は今後も首尾一貫した対策を講じ、規制を緩めることはないと述べた。市場が健全で安定しているとの認識も示した。

同相は「住宅は住むためのもので、投機のためのものではないとの立場を堅持する」とも述べた。