今の就活より将来の格差が心配——それでも私たち学生が立憲民主党を支持する理由
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格差を表す指標の一つである当初所得のジニ係数は、平成14年が0.4983、平成26年が0.5704ですから、確かにわが国でも格差拡大の傾向が見て取れます。でも、所得再分配後のジニ係数は平成14年の0.3812に対し、平成26年は0.3759と寧ろ下がり気味(厚労省、所得再分配調査)。高所得層の税や社会保険料負担を増して低所得層を補助する政策が、我が国ではそれなりに働いているように見てとれます。つまり、所得再分配後の格差は縮小気味。それなのに、若者が格差拡大を強く感じる要因はなんなのか (・.・?
高い給料の仕事が増えて所得が上がる希望があれば、人はそれほど格差を感じません。そういう希望が無くなると、多くの人の目が格差に向かいます。本当の問題は、かつて世界トップクラスの一人当たり所得(GDP)を誇った我が国の成長が止まり、円安による賃金の実質的な目減りもあって、今ではアジアの中ですらシンガポール、香港、台湾に一人当たり所得で抜かれるほどに豊かさを失ったところに大きな原因があるように感じます。
「成長ばかりを強調するけど、格差是正をもっと進めてほしい」とありますが、国民全体が貧しくなる中で再分配機能ばかりを強めても、将来への不安は解消しないんじゃないのかな・・・世代間格差、世代内格差をともに改善し、中間層を再形成する。
再分配政策だけではなしえないし、経済成長すれば解決するかといえば、決してそうではないところに問題の難しさがある。
経済成長と再分配のバランスが求められているのであって、どちらか一方ではない。
確たる支持政党を持たない人の場合、若い人に限らず、誰しもどの政党が正解なのか分からないまま、選挙当日を迎え、そして自分が抱える不安に少しでも応えてくれそうな候補者や政党に、なんとなく投票することになる。
まあ選挙ってそういうものかな。