[北京 18日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は、人民元の国際化を推し進め、世界的な利用を拡大させるとの方針を示した。

人民銀は17日付でウェブサイトに掲載した2017年人民元国際化報告書で、世界の金融システムにおける人民元の安定した地位を維持するとした。

報告書は「人民元が世界的に利用される余地は2017年にさらに拡大し、利用チャンネルはさらに広がるだろう」と指摘。「人民元の国際化は実体経済を後押しし、貿易と投資を促す上で、一段と積極的な役割を果たすだろう」とした。

ただ、報告書によると、2016年の人民元建て貿易決済額は前年比35.5%減少。同年における中国のモノの貿易全体のうち、人民元建て決済が占めた割合は16.9%だったという。

報告書はまた、準備通貨としての人民元の役割が増すだろうと指摘。60以上の国と地域が人民元を外貨準備に含めていると付け加えた。

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