[香港 18日 ロイター] - 米投資ファンドのベイン・キャピタルによるアサツーディ・ケイ(DK)<9747.T>の株式公開買い付け(TOB)への反対意見が広がっている。

香港を拠点とするヘッジファンドのオアシス・マネジメント・カンパニーは17日、買い付け価格が低すぎるとして、他のアサツーDK株主と同様、買収に反対する考えを示した。

2大株主の英広告代理店大手WPP<WPP.L>と英運用会社シルチェスター・インターナショナル・インベスターズはすでにTOBへの反対を表明。アサツーDKの企業価値が大幅に過小評価されていると主張し、対抗買収の提案を呼び掛けている。

オアシスは「デジタル戦略やアニメーション事業の拡大により、アサツーDKの収益が増える可能性は大いにある」と指摘。「われわれは長期株主として、保有株に対する公正な対価の支払いを望む。その水準は現在の市場価格を上回るものと考える」とした。

TOBは、応募株式が50.1%を超えなければ、不成立となる。