Amazon Booksに垣間見られる実店舗展開 アマゾンは買収したホールフーズをどう変えるのか
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先日久しぶり(というかシアトルでは初めて)ホールフーズに行きましたが、買収前と比較して、もの凄く安くなっていると感じます。
NY時代は、ホールフーズは、フレッシュ&オーガニックであるがゆえに(そしておいしい)、多店舗と比較すると高いイメージでしたが、今は、他よりも安い商品が多く、Amazonパワーを感じざるを得ません。
記事では、バーコードをかざして他店と比較するのが狙い、とありますが、これは食料品でうまくいくのでしょうか。
ナスはホールフーズで、キャベツはFairway、ほうれん草はトレジョ(Trader Joe's)にしよう、っていう客がどこまでいるのだろうか。日本の商店街で八百屋とスーパーを梯子するならまだしも、、、、そして本と異なり同じブルーベリーでも、鮮度も違うので・・・。
いずれにせよ、今後もAmazonのPBが増えるとホールフーズに行かない理由がなくなります。Showroomingの延長で買う人はその場で買うし、オンラインでも買うのがAmazon Booksの強みだとすると、実店舗はオンラインの延長線上でオンラインでできなかったことをやるためにあり、日用品はオンラインで、生鮮品はその場でという一見"賢い"新たな購買経験を提供することで、どちらで買ってもAmazonへのロイヤリティが上がる"面"を提供しているのだと考えます。すなわち実店舗中心の他店はいちいち気にしていないという事でしょう。消費特性、行動特性を握っているAmazonならではかと。あくまでも私見ですが。
Amazon Booksは、ユーザーごとに価格を変更するダイナミックプライシングに近づいている感じがします。EC業界の仲間の間では、最終形でユーザーごとのダイナミックプライシングにしたいという話しはでてきます。
また「面陳方式」は、通常の店舗の発想だと陳列効率が悪いと考えてしまうが、“店舗の役割”を変えると考え方は変わるはずです。ECサイトに例えると、Amazon GoやAmazon Booksには“カート遷移(注文情報入力・決済)”が存在しないので、商品一覧ページのみのサイトに近いです。そうなると、商品を埋もれずに見せきることが重要になるはずです。
既存の店舗にテクノロジーを入れただけではないです。狙いや思想を理解しようとしないと、既存の店舗は完膚なきまでAmazonに叩きのめされるのではないかと思います。