H&Mがデンマークで毎年12トンの売れ残り衣類を焼却処分 テレビ局が報道
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注目のコメント
※訂正 12万トン→12トンに訂正しました。 Yamada Koji様ありがとうございます。
※追記:焼却12トンはT-シャツに換算すると約4万枚程度です。H&Mの規模からすると抑えられていると思います。ただ、12トンは一部だと思いますが。H&Mの2030年までの転換には注目です。
---追記終わり---
H&Mのサスティナビリティレポートによると、2030年までに100%、リサイクル製品またはその他持続可能な繊維を使用すると明言しています。現在は26%だそうです。古着の回収は年間16万トン。そのリサイクルを手掛けているのは世界中で古着を回収しているI:CO(アイコ:スイス)という古着回収とリサイクルのリーディングカンパニーです。彼らのシステムでも燃やされている製品は多いでしょう。この記事の12トンは売れ残りなので別ですね。この12トンが総生産量の何%かは分かりませんが多く感じてしまうのは確かです。
リサイクルの現状は革や合成皮革、バッグ、シューズは燃やされている(一部はサーマル処理:熱エネルギー化)のが現状。繊維製品は複合繊維のシェアが増えたことによりリサイクルしにくい、できない製品も多く、複合繊維に関わらずリサイクルは高コストです。H&Mはこのリサイクル率を上げようとリサイクル技術の開発にも成功させています。それは複合繊維のリサイクル技術です。この開発された技術により、リサイクル率は上がるでしょうが普及にはまだまだ時間がかかるでしょう。
ちなみに日本では繊維製品が年間170万トン廃棄され、その内100万トン以上が衣料品で、大半が燃やされています。日本の繊維製品のリサイクル率は26%程度と言われておりH&Mに限らず、日本でも新品の商品が大量に燃やされています。山口さんのコメントが大変参考になります。
本件が事実だとして、それでH&Mの行為が良いのか悪いのは、焼却の本当の理由や業界慣行との比較などの分析が必要な気がします。
なお、H&Mはサステイナビリティ指数や世界でもっとも倫理的な企業に入っているとHPでうたっています。この手のスクリーニングは、実際には相対評価であるということを再確認させられます。
http://sustainability.hm.com/en/sustainability/about/what-others-say/indexes-rankings.htmlまあ、そやろな。
古着引き取りと、自社商品では原価が違うから仕方ないとはいえ、これでは古着引き取りはポーズに過ぎないと言われても反論できない。
個人的にはアパレルが過度にエシカルやらサスティナブルにこだわることは意味がないと考えている。