[北京 10日 ロイター] - 中国国家統計局の寧吉哲局長は10日、北京で開催した記者向け説明会で、2017年の同国経済成長率が目標である約6.5%を容易に達成し、上回る可能性すらあるとの見方を示した。

また政府による一連の不動産抑制策も奏功しており、今後も維持すると述べた。

市場では、上半期の同国成長率が6.9%と予想を上回ったことを背景に通年の成長率は政府目標を上回るとみられており、副委員長の発言は市場の見方を裏付けした格好となった。

中国の経済成長率は7年ぶりの伸びとなる可能性がある。昨年は6.7%と26年ぶりの低水準に鈍化していた。

高水準の借入コストや不動産抑制策により今後数カ月は景気の勢いが鈍るとみられているが、多くの専門家は緩やかな鈍化を想定している。

世界銀行は先週、2017年の中国成長率見通しを6.5%から6.7%に引き上げていた。

また副委員長は政府調査に基づく9月の主要都市の失業率は4.83%となり、2012年以来の低水準になると明かした。ただ多くのアナリストは政府公表の雇用指標は、全国的な状況を示すには信頼できないと指摘している。