ワークスAPに対する14億円訴訟と情報誌の「経営不振」指摘、その深層を牧野CEOに聞く
コメント
注目のコメント
個人的に、キャッシュフローに関する感覚が軽薄過ぎると思いました。。
この記事での主張のサマリは下記。
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1. 兼松エレクトロニクス社(KEL社)の訴訟に対する言い分
- KEL社が(自社の)稼働工数増大分のコスト支払いをワークスアプリ社(WAP社)に迫った→これを受け入れられない中で訴訟された
2. FACTAの記事(「資金難」と見られていること)に対する言い分
- 当初から17年度に上場を計画。新製品であるHUEはクラウドで提供のため監査法人の指導のもと売上の計上基準を変えた。売上確定が遅れたら計画値と乖離するので、ヘッジするため1年間上場を延期。上場で資金調達する計画で来ていたので、その100億円を別途調達する必要が生じた。
- 「取引銀行がリスケに及び腰」とあったのは、メインバンクの三菱東京UFJ銀行から「負債の長短比率が悪すぎる(短期/1年での借り換えが多過ぎる)ので、これを長期化するべき」との話をきっかけに動いた結果。結果、200億円強ある負債のうち半分を長期化できた。これはそもそもの資金計画のミステイクであった。
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とのことです。なるほど。
個人的な見解を述べます。
1に関しては、この手の事業でクライアントと揉めてしまうことはあり得ますので、特に違和感はありません。
2に関しては、、財務健全性/キャッシュフロー経営という観点で軽薄さを感じずにはいられませんでした。
銀行からの(長短踏まえた)資金繰りって財務の背骨ですよ、「ミステイクだった」では済まないでしょう。。そして「上場できるかどうか」って調整だらけの水物なのに、よくここまでギリギリのキャッシュフロー経営やりますねえ。。
総論、キャッシュフロー経営に関して感覚が軽薄過ぎると思います。
・キャッシュがギリギリだと、顧客・株主・銀行・従業員といったステークホルダに結果として迷惑がかかる→もっと流動比率に余裕を持たせる/利益体質化を重視すべき
・固定費の大きさは、有事のときに致命傷になる→固定費や負債を増加させている割には売上が付いてきていないので、せめて(外注使うなりして)固定費(=従業員数など)はもっと低めに調整すべき
挑戦と無謀は全く異なるものです。
まあ、経営の在り方は企業それぞれですので、「何とかなれば良い」と言われればそうでしょうが。。下記は知人から。
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本日、改めて兼松さんの主張が理解できます。SIだからこそ、通常のシステム構築の流れと悪い方に異なりすぎているから訴訟したのだと思えます。
SIでも導入にこぎ着けれないのに、素人の食品会社があるべき姿を実現できるとは思えない。
僕は素人なんで表現が適当かわからないですが、極端に言えば、パッケージソフトであるエクセル渡されて、「あなたのやりたい表計算は全て出来ますので、あとはやりながら最適につくってください」と言われてるようなもの。マニュアル無しでエクセルって何か知らない人達に対してね。そりゃ、見込みより数倍工数かかりますよ。そして、エクセルとは言え出来ない事はあるし。
大手は訴訟するでしょうけど、元々の主要顧客である中小企業は訴訟とか簡単に出来ませんもんね。あと、訴訟したら、した方も企業イメージは良くはならないですし。
いやー、残念です。
ちなみに、僕は現場でシステムを落とし込む立場だし、どういう理由でこのシステム選択したかとかの過程も知らないですので、あくまで現場の一個人の意見です。現場は放置プレーに混乱しますね。
以上、現場からでした。
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