ノーベル化学賞:欧米の研究者3氏に
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極低温電子顕微鏡開発の草分けと言えば、現在名古屋大学客員教授の藤吉好則先生(および日本電子)だと思っていました。
2003年のノーベル化学賞は、水チャンネルタンパク質「アクアポリン」を発見したピーター・アグレ等でしたが、その発見を支えたのは80年代に極低温電子顕微鏡の開発を実現させてアクアポリンの観測を世界で初めて成功させた藤吉先生(当時京都大学)等の功績は大きく、同時受賞が出来なかったのを悔やんでいました。
http://www.nedo.go.jp/content/100080888.pdf
(アグレは以前よく京都に来ていて、一度ランチが隣の席だったことがあります)
そして今回の受賞。まだ個々の研究者が果たした功績を分析していませんが。ここ数年の進歩が評価された(おそらく生体分子の立体構造解析をいかに自動化するかというところ)ということなので、まあ仕方ないですね。おめでとうございます。タンパク質などを低温にする事で高い解像度で観察できるようにした、
「クライオ電子顕微鏡」を開発したとの事。
ウィルスなどの病原体の研究やタンパク質の機能の研究などに使われ、
創薬の研究開発につながってるそうです。
予想されていたリチウムイオン電池の研究などはまた次ですかね。
日本人の科学部門の受賞がなかって残念。