【枡野俊明】物や情報とうまくつきあう「禅的シンプル生活」

2017/12/9
「物を持たない暮らし」として注目されるミニマリズムとともに語られることも多い、禅の精神。ブランドバッグや高価な時計に囲まれれば幸せ、という時代はとうに終わった。「豊かさ」の定義が改めて問われている今、私たちは物欲や情報とどのように付き合えば幸せになれるのか? 一般の人にも広く「シンプルな暮らし」を提唱している曹洞宗住職の枡野俊明氏に、物や情報とうまくつきあう方法をうかがった。

新しいiPhoneは本当に必要か?

——枡野さんは禅的な暮らしを「シンプル」と定義し、提唱されています。どのような暮らしを目指せば私たちは幸せになれるのでしょうか?
簡素な物こそ美しい──。禅の精神であるこの「簡素」という言葉を、私は現代風に「シンプル」と表現しています。