[オクラホマシティ 22日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は22日、12月利上げに「予断は持っていない」としつつも、なお低水準で推移しているインフレ率を懸念していると語った。

総裁は「あと1回の利上げに予断は持っていない」と言明。同時に、米経済の大幅な構造的変化が「インフレへの向かい風となり、賃金にも影響している可能性がある」と語った。

また、過去に見られたように労働市場の引き締まりが最終的に賃金の上昇につながるのかFRB内で議論が出ていることについて、「われわれは皆、その点について把握しようとしている」とし、失業率が低下するなかでも物価が上昇しないことの背景にはグローバリゼーションや技術革新などの要因がある可能性があるとの見方を示した。

講演後の質疑応答では、移民や貿易を制限する政策は米経済成長を阻害する恐れがあると指摘。高齢化の進展で国内労働人口が縮小し始める可能性があるなか、より多くの移民を受け入れる必要があるとの認識を示し、「包括的に対応し、分別のある移民政策を策定する必要がある」と述べた。

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