[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は20日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、金融危機に実施した量的緩和策によって約4兆5000億ドルまで膨らんだ保有資産の縮小を10月から開始することを決定した。

すべての限月の国債が縮小の対象となる。住宅ローン担保証券(MBS)については15、30年物を中心に再投資を継続する。

イエレンFRB議長はFOMC後の記者会見で「バランスシートは緩やかかつ予測可能な形で縮小していく」と語った。

FRBは当初月額100億ドルを上限に保有を減らす。上限は段階的に増やし、いずれは月500億ドルまで引き上げられる。

アナリストの試算によると、FRBは最初の1年に資産を約3000億ドル縮小し、2年目の縮小規模は5000億ドルとなる見通し。

ニューヨーク連銀は、2兆5000億ドルの国債の一部を緩やかなペースで縮小していくとし、満期を迎える債券の規模に応じすべての満期日の債券を対象に各月のロールオーバー配分を決定するとの方針を示した。これは、月次の制限に応じ、月半ばと月末に満期となる債券を均等に再投資することを意味する。

1兆8000億ドルのMBSの縮小については、現在の慣行に沿い、15、30年物を中心に再投資を行う。毎月9日ごろに詳細を発表するという。