(Bloomberg) -- 経済協力開発機構(OECD)は最新の経済見通しで、2018年の世界経済成長率予想を3.7%に上方修正した。従来は3.6%だった。17年の世界成長率見通しは3.5%に据え置いた。

20日発表の経済見通しによれば、日本経済は17年が1.6%成長、18年が1.2%成長となる見込み。6月時点では今年が1.4%、来年は1%と予想しており、いずれも上方修正された。

ユーロ圏の成長率予想は17年が2.1%、18年は1.9%に引き上げられた。従来予想はいずれも1.8%だった。

OECDは「世界経済の中期的に力強く持続的な成長は、まだ確実なものとなっていない。設備投資と貿易の回復は、健全な生産性の伸びを持続させるために必要な水準と比べ弱いままだ。期待外れの賃金の伸びが続いていることで、インフレは低い水準にとどまっている。新興市場国・地域の力強い将来の成長は、さらに深く踏み込む改革の行方に左右されるだろう」と指摘した。

2018 2017 2016
World 3.7% 3.5% 3.1%
United States 2.4% 2.1% 1.5%
Euro area 1.9% 2.1% 1.8%
Germany 2.1% 2.2% 1.9%
France 1.6% 1.7% 1.1%
Italy 1.2% 1.4% 1.0%
Japan 1.2% 1.6% 1.0%
Canada 2.3% 3.2% 1.5%
United Kingdom 1.0% 1.6% 1.8%
China 6.6% 6.8% 6.7%
India 7.2% 6.7% 7.1%
Brazil 1.6% 0.6% -3.6%
Russia 2.1% 2.0% -0.2%
G-20 3.8% 3.7% 3.2%

備考:インドについては毎年4月に始まる年度ベース
原題:OECD Interim Assessment of Major Economies (Table)(抜粋)

: 東京 笠原文彦 fkasahara@bloomberg.net.

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