2025年の大目標へ、スポーツ産業に必要な「新たな価値作り」

2017/9/20
「Be more human(人間を極めろ)」――。
そうしたキャッチフレーズを掲げてグローバルに競技人口を増やしている、新しいスポーツがある。世界最高峰の障害物レースと言われる、リーボック・スパルタンレースだ。
泥水の中、ほふく前進で有刺鉄線を避けながら進む。両腕をパンパンにしながらつり輪の障害を切り抜けたかと思えば、急傾斜の壁に行く手を阻まれる。さまざまな困難が参加者の挑戦心に火をつけ、リピーターが増えている。日本では今年5月、神奈川県相模市の米軍基地で初開催され、約5000人の参加者を集めた。
(提供:クロススポーツマーケティング)
スパルタンレースを協賛し、自身も1回大会に出場したスポーツ用品チェーン・ゼビオの加藤智治社長がその醍醐味を説明する。
「マラソンや重量挙げに求められる能力だけでなく、総合的にフィジカル、パワー、体力を競い合うようなスポーツはこれまでにありませんでした。人間の本能に、よりスイッチの入るレースだと思います」
加藤社長はアサヒビールシルバースターでアメリカンフットボールをプレー。あきんどスシローのCOOを経て、ゼビオの社長に就任(撮影:TOBI)