(Bloomberg) -- 金融危機時に米銀シティグループの最高経営責任者(CEO)を務めていたビクラム・パンディット氏は、銀行業界での雇用の30%が今後5年の間に消滅する可能性があるとみている。

人工知能やロボット技術がバックオフィスなどで必要とされる人員数を減らすだろうとパンディット氏(60)が13日にブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。

「人工知能やロボット技術、自然言語に関して起こっている全てのことが、プロセスを容易にする。バックオフィスが変わるだろう」と話した。

雇用減少に関する同氏の予想はシティが昨年示したものと同規模だが、時間枠の面でより急激な動きを見込んでいる。2016年3月のリポートでは、シティは15-25年の10年間に30%の人員減が起こると予想。正社員の数が米国で77万人、欧州で約100万人それぞれ減ると試算していた。

パンディット氏は、銀行は「非常に競争が激しい」業界になりつつあると指摘。特化したサービスを提供する銀行の台頭や業界内での統合も予想した。

原題:Ex-Citi CEO Says 30% of Bank Jobs at Risk From Technology (1)(抜粋)

--取材協力: Anand Menon

: アムステルダム 木下晶代 akinoshita2@bloomberg.net.

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