財務省の補正予算編成が日本のためにならない理由 - 高橋洋一の俗論を撃つ！
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本稿にある「財政の健全化はマクロ経済の回復によって達成されるのに、財務省がマクロ経済からの視点がなく、必要以上に財政危機を煽るのは、日本の大きな構造問題といえよう」というのは残念ながらその通りとしか言いようがないでしょう。
国際的に財政の健全化とは債務残高対GDP比を低下させることを意味し、これを目指すにあたってプライマリーバランス（PB）黒字化は金利と成長率が同率あるいは金利＞成長率である場合に採らざるを得ない手段といえるでしょう。
ただ、日銀が現状のYCCの枠組みで緩和継続する限りにおいては金利＜成長率というのが現実ですので、金利上昇が見込めない中にあっては一時的にPB赤字を膨らませてでも成長率をより上昇させる、つまりGDPを増加させることによって債務残高対GDP比を低下させるようにするのが最優先すべき必要不可欠な施策といえるかと思います。
