天才からのアドバイスを参考にすれば、あなたも素晴らしいことを成し遂げられる。相対性理論とまではいかないかもしれないが、やってみなければわからない。

科学者の衣に身を包んだ超人の教え

アルバート・アインシュタインの生涯とは、複雑なものをシンプルにすることだった。アインシュタインは人生のさまざまな面に熟達しており、たとえば創造性や想像力、直感などに優れていた。彼は科学者の衣に身を包んだ超人だったのだ。
次のアインシュタインの3つの仕事のルールを、コンピューターか冷蔵庫、あるいはベッドの横に貼っておこう。必ずしも簡単ではないが、シンプルで的確なルールだ。

1. ガラクタから抜け出して、シンプルになろう

まさに言葉通りだ。もはや必要ではないものや、必要な振りをしているだけのものは捨ててしまおう。自分が持っているガラクタについて本気で考えてみるといい。あれこれと集め過ぎていないか。「ため込む」という言葉が胸に刺さらないだろうか。
ガラクタにはさまざまな種類がある。モノのガラクタは目につきやすいだろう。洋服や雑誌、昔もらった賞や何年も前に行った旅行の記念品などだ。
なぜ私たちは過去のものを手放せないのだろうか。原始的な恐怖感が原因となっている場合がある。空腹や見捨てられることが怖いのだ。
間違った望みを抱いている場合もある。たとえば、十分に痩せて、細身のジーンズをまた着られるようになりたいという望み。あるいは、昔失った恋人の写真が捨てられない。その笑顔を見ると「別れなかったら、どうなっていただろう」という想像がいまでも行われるのだ。
感情的なガラクタもある。これは目で見ることはできない。「こうすべきだった、こうなったはずだ、こうできたのでは」と、何度も思い悩むのがそれだ。過去の痛みや過去の失敗、あるいは過去の成功が頭の中を駆け巡って、新しいアイディアや対処の仕方を脇に押しやってしまう。
アインシュタインの言葉に従おう。古いものを捨て、新しいものに道を譲ろう。

2. 不調和から調和を見出そう

これはあらゆる人間関係における合言葉だ。いつでも不調和はある。では、調和とは何だろうか。
調和は「みんなが幸せ」といった表面的なものではない。調和とは、あなたと別の誰かが何かに行き詰まった時にどうするか、ということだ。二人が本気で取り組めば、不調和や行き詰まりをきっかけとして、新しい道を見つけることができる。
二人ともが「そのことについてじっくり考える」時、その時こそ新たな対応の仕方を見つけられる。あなたはより良い問いかけの方法を見つけるよう迫られ、あなたの同僚はしっかりと取り組んで自身の考え方を広げるよう迫られる。
不調和とは、全員が自分のやり方で進めようとし、他の人たちのニーズや要望に耳を傾けないことだ。「私のやり方しかあり得ない」といった考え方だ。
音楽のハーモニーを考えてみよう。とにかく素晴らしい聖歌隊の歌声を思い浮かべるのだ。あなたは聖歌隊全体を聞くのであって、一人ひとりの声を聞くのではない。
全員が長い音符を歌っている。ということは、誰かがどこかのタイミングで息継ぎをし、別の人は違うタイミングで息継ぎをするということだ。それでもハーモニーは崩れない。ハーモニー(調和)とは、つまり、何かを成し遂げるためにお互いに協力し合うということだ。

3. 困難の中にこそチャンスがある

こう考えてみよう。筋肉に負荷をかけると強くなる。難しい仕事を与えられた従業員は知識を得る。困難な恋愛をすると人を思いやる気持ちが強くなる。
ものごとが上手く進まないとき、人はつい諦めてしまいがちだ。しかし、大切なのは踏みとどまることだ。
新しいアイディアやクリエイティブな考えは、間違いや失敗から生まれる。優れた思想家たちはみなそう言っているが、アインシュタインは、次のように短い文章でシンプルに言う。こう考えてみよう。雨のあとには虹が出る、と。
アインシュタインは誰にも、創造性を発揮した状態になることを勧める。それは物質的な成功のためではない。人が全身全霊でプロジェクトや新たな学びや発見に打ち込んでいる時、ポジティブな感情が現れるからだ。大変な時に背を向けてはいけない。自分が強くなり、思いやり深くなり、賢くなるのを感じよう。
アインシュタインの場合は上手くいった。あなたの場合も成功させよう!
原文はこちら(英語)。
(執筆:Sylvia Lafair/President, Creative Energy Options、翻訳:東方雅美、写真:triloks/iStock)
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This article was translated and edited by NewsPicks in conjunction with IBM.