慶大、次世代交通システム構築へ意欲 超高速鉄道のライバル「ハイパーループ」
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狼先生が2008年慶應SDM立ち上げ時にMITの僕の先生を招聘し、それにくっついて僕も最初の5年、微力ながら講義などお手伝いさせていただきました。それ以来、東京に行くたびに狼先生にはお会いしてますが、昨年お会いしたときには「今は専らハイパーループなんだよ」とおっしゃってました。
過去にはJAXAの技術総監まで務められた狼先生、80近い御年なのにいつも元気で、歯に絹着せず新しいアイデアをお話になり「石松くん、バイトしない?」と言ってくださる面白い先生です。これほどご年配の方で、要素技術だけでなくシステムズエンジニアリングの重要性に気付いている方は、日本ではほとんどいないと思います。回転する永久磁石を使う磁気浮上は、レンツの法則で回転する電力計の円盤(アラゴーの円盤)と同じ原理ですが、アルミ板の上を回転する永久磁石で浮上すると言うアイデアは、磁気浮上研究が盛んだったいかにも日本らしいアイデアです。
かつて京大の京谷先生とEquos社が取り組んだEquos-LIM-Car(ELC)というコンセプトモデルがあり、プロトタイプがスミソニアン博物館に展示されると言うこともありました(1991年)。
103ページのFig.5
https://ntrs.nasa.gov/archive/nasa/casi.ntrs.nasa.gov/19960000241.pdf
ただ、誘導反発型の磁気浮上は消費電力が大きいのが問題と言われており、亜真空中の超高速移動による浮上時間の短縮が見込めるものの、どこまでバランスが取れるかが課題かなと思います。
他にもワシントン大、カーネギーメロン大、南カリフォルニア大、ウィスコンシンミルウォーキー大、rLoopチーム、Purdueなどは磁気浮上方式ですね。
参考ピック
https://newspicks.com/news/2059146/