[東京 27日 ロイター] - キーエンス<6861.T>が27日発表した2017年4─6月期の連結営業利益(日本基準)は、645億円となった。17年3月期は9カ月の変則決算だったが、前年の同期間と比べると31.3%の増益となり、4─6月期としては7期連続で過去最高を更新した。工場の自動化(ファクトリーオートメーション=FA)に向けた世界的な需要を背景に、主力のセンサーの販売が好調だった。

連結売上高は24.1%増の1195億円となった。4─6月期としては、売上高と純利益も7期連続で過去最高を更新。経常利益は6期連続で過去最高を更新した。生産能力の増強や品質向上に向けた投資が国内外で増加。製造ラインや設備の稼働状況に関するデータを収集、活用するためのセンサー需要も拡大しているという。

18年3月期の業績予想は開示していない。トムソン・ロイターの調査によると、アナリスト17人の通期営業利益の予測平均値は2508億円となっている。

(長田善行)