【森山和道の「ヒトと機械の境界面」】 破壊的な深層学習強化を進めるPreferred Networks ～変革の波をまとめてさらに大きな波を作り出す

コメント

注目のコメント

• 矢野 和男

  (株)ハピネスプラネット 代表取締役CEO (株)日立製作所 フェロー

  ・2017年07月29日

  ここで主張している汎用AIと特化型AIの二つに分類するという考え方には明確に反対します（これまでもここで何度か主張していますが、この二分論を強調する誤解が広く普及しているためにしつこいですが何度でも書きます）。
  　人工知能の発展は、汎用性の拡大です。そもそも従来のソフトウエアが硬直的に、条件に対するアクションを固定プログラムで書いていたのに対し、より柔軟にできるようにしたのが現在のAIです。そして、その汎用性は、どんどん拡大しています。ディープラーニングでは、画像認識と言語翻訳に同じ技術が使われるようになっています。さらに言語が異なっても、同じ技術で対応できるようになっています。これが汎用性でなく、なにが汎用性でしょうか。
  　そして、この汎用性はこれからももっともっと発展していきます。それは汎用と専用のような２分されるものではなく、ステップバイステップに拡大していきます。世界中でより汎用性を拡大する研究がなされています。
  　従って、このような二分論は即刻やめるべきです。汎用性を目指さないというのは、PFN社の戦略としてそのような立場をとるのは勝手ですが、それを一般論のように論じるのはやめていただきたい。世界の動きには逆行します。日本の発展を阻害します。