[ロンドン 21日 ロイター] - 英金融大手ロイズ・バンキング・グループが21日公表した調査結果によると、英国の輸出企業のほぼ半数は欧州連合(EU)離脱が決定してからのこの1年で販売戦略を見直していなかった。

英国のモノ・サービス輸出のうち、EUの占める割合は2015年で44%だった。多くの経営者はEU離脱で新たな貿易障壁が築かれるリスクを懸念している。

ロイズの担当者は「輸出企業にとって様子見はあまり良い戦略ではない。将来のリスクを管理し、新たな機会を探るために行動を起こす必要がある」と述べた。

ロイズによると、ユーガブが調査した1000社以上の輸出企業のうち、85%はEU向け輸出を行っていて、その54%はEUが主要市場だと回答した。

輸出戦略を見直したと回答した企業の27%はEU域外で貿易機会を探る方針だと回答。一方、30%は輸出よりも国内市場に集中する方針だと回答した。

調査は5月23日─6月19日に実施された。調査に応じた企業の約9割は年間売上高が7億5000万ポンド(9億7200万ドル)未満。