【落合陽一×林千晶】デジタルネイチャーは、仏教用語で説明できる

2017/7/26
日本の未来を考えるときに、欠かせないファクターがテクノロジーだ。自動運転、AR、VR、AI、ロボット、IoTなどのテクノロジーをどう活かすかによって、日本のかたちは大きく変わるだろう。“現代の魔法使い”である落合陽一氏は、どのように日本の未来を描いているのだろうか。「脱近代」という切り口と絡めながら、ロフトワーク代表の林千晶と語り合った。
*本記事は、NewsPicks×HIP 第7回「未来の東京」のイベント「テクノロジーとアートが変える未来の都市・落合陽一氏の考える理想都市とは」の内容を再構成したものです。
東京よりも日本の話をしよう
林 今回は「落合陽一の考える理想都市とは」というテーマで、お話をお伺いします。よろしくお願いします。
落合 最初に僕が何者なのか、少しだけ説明させていただくと、普段は主に筑波大学にいまして、こちらでは先日、学長補佐になりました。その筑波大で自分の研究室をやったり、人工知能科学センターの研究員をやったり、知的コミュニティ基盤センターの研究を手がけています。
そして大学発ベンチャーでPixie Dust Technologiesという会社のCEOでもあり、今のところ会社と大学で9割、そしてメディアアーティストとしての活動が1割、といった感じで活動しています。
あとは世界経済フォーラムのグローバルシェイパーズやったり東京都ビジョン懇談会やったりを少しずつ。
経産省の未踏事業の天才プログラマー認定とか総務省の「変な人事業」異能vation事業やったりしてたこともありますし、大阪芸大とデジタルハリウッド大で客員教授やってます。そんな感じで趣味は仕事と子育てです。
落合陽一(おちあい・よういち)/メディアアーティスト
1987年東京都生まれ。筑波大学学長補佐・助教、デジタルネイチャー研究室主宰、Pixie Dust Technologies.inc CEO。コンピュータと人の新たなる関係性を実証するため、実世界志向コンピュータグラフィクスやヒューマンコンピューテーション、アナログとデジタルテクノロジーを混在させたメディアアート表現を行う。
林 事前の打ち合わせでも感じたことですが、落合さんは人の30倍速くらいで物事を考え、そして実行していますよね。
だから今日の私の役目は、読者の代わりに質問をしながら、皆さんが振り落とされないようペースを抑えることだと思っています(笑)。
落合 僕が今、何を追っかけているのかというと、コンピューテーションによる人間的近現代の超克、これが僕にとって最近のメインテーマなんです。