「平均的な日本」を想定した地域政策に意味はない

2017/7/22

地方から国を客観的に眺める

──脇さんは2008年に総務省に入省しましたが、どのような志を抱いて官僚になったのですか。
 私は地元が宮崎で、京都大学法学部に進学しました。宮崎に帰るたびに、商店街では閉店する店が増えていて、このままでいいのか、こうした問題を解決するにはどうしたらいいのかと思っていました。
そこで就職先として宮崎県庁も考えたのですが、「宮崎とは全然違う世界に身を置いて、地元のことを考える人が増えたら、強い力になるだろう、遠くにいる味方が一番強い!」と考え、総務省に入省しました。
大学時代に「この人のようになりたい」と思えるかっこいい大人に出会えたことも大きいです。その人は当時40歳ぐらいの官僚でしたが、目をキラキラさせて「一緒に日本を良くしていこう」と語っていました。