クラフトビールにアサヒビールが本格参入へ 競争激化も
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おーっ!すごい!アサヒビールさんもついにクラフトビールに本格参入するのですね。アサヒビールさんは一度クラフトビール事業に参入したものの採算が合わす昨年事実上の撤退宣言をされていました。それから約一年。クラフトビールの成長が衰えるどころか拡大しているのを見て再参入を決断したのでしょう。10億円の投資と、子会社社長のトップ人事を見るとその意気込みが分かります。
本格参入に関しては、日本のビール市場に味のバラエティが増えビール文化が盛り上がるので楽しみなのですが、大手のビールを「クラフトビール」と呼ぶことは反対です。大手間のシェア争いの材料に使われてクラフトビールが陳腐化するリスクがあるからです。
そもそもクラフトビールは大手さん以外の地方の小規模なビールメーカーがつくる多様で個性的なビールを指しているので、大手さんが呼ぶのは無理があると思っています。大手さんはクラフトビールが廃れたら事業撤退すればいいわけですが、我々はクラフトビールメーカーなので一生この言葉と活動を共にしなければなりません。背負うものの大きさが全く違いますから。規模ではなく、新しい価値の提案がクラフトビールのポイントです。ライバルは量産型のビールではなく、地酒の純米酒あたりかと。
キリンは今年、京都にも小規模醸造所をもつビアレストランを出店します。おそらくアサヒは、店舗というよりも多様にクラフトビールをつくり、樽詰めして業務用に展開していくのでは。コーヒー業界とも似ている動きですね。
サードウェーブコーヒーブームが起き、スターバックスを始めとした大手フランチャイズチェーンも高級路線を強化し始めています。
参考:スタバの高級路線強化、背景に中流層の縮小
https://newspicks.com/news/1934573
中流層が縮小して、低価格帯ニーズと高級志向の2極化しているのは、嗜好品マーケットに共通した流れなのだと考えています。