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注目のコメント
【自分がポータブル】厳密に40歳が節目かどうか分かりませんが、誰も手掛けたこのない仕事を、教えてくれる先輩のいない状態で、成果を出さないといけない。そうなったら自分の持てるすべてを総動員せざるを得ない。
すると、当然、「その人ならではの仕事」になります。ということは「他の人には引き継げない仕事」になる、ということでもあります。
私は幸運にもほぼ日CFOという打席が回ってきました。前任者もいませんでしたから、私のできることをせいいっぱいやったら、今の形になった。イメージとしては、平らな粘土に手形を圧したようなものです。
私の次のほぼ日CFOは、私とはスキル、経験、人格、すべて違うし、そのときの会社の状況も私の経験時と違うので、当然、その人にあった形に再構築するわけです。私の圧した手形に合わせる必然性は、ない。
組織では一般的に、「誰がその業務を担当しても同じ成果が出るように、仕組みなどを整備する」ことを理想とします。特に若手の時に経験する業務は、そうした前提にたっています。そういう設計になっているから、新卒を毎年配属できるわけだし、人事異動もスムーズになる。組織の前提は、それ自体が悪いとかいうことはありません。
働く人自身も、組織をマネージする人も、「自分ならではの仕事にする」「誰がやっても同じ成果が出るようにする」という一見相反する2つのモードを理解し、業務の中で、あるいは時間軸の中で、2つのよいバランスを見つけていくのかな、と思います。変化スピードが速くかつパラダイムシフトが起こりやすい社会では、基本的なスキルが必要なことは変わりません。ただ、その上に積み上げていくスキルについて考える必要があります。
ある方が人の能力について、次のような例えをされていました。人全体を高層建物に例えると、1、2階部分(基礎的な能力)はコンクリで作られ変わることはない。ただ、その上はプレハブのように、社会情勢を見極めながらスキルを次々と習得する一方、使わなくなったスキルを「Unlearning」していく必要がある。そうでないと、社会からの要請に応えられない、と。
学びにおいては、今後はそのUnlearningについてもより焦点が当てられるのではと私自身は考えています。
自分のやりたいことと社会をどう結びつけていくか。これから更に重要で、学び続ける人とそうではない人との差が歴然としてくるのではと個人的には考えています。それがテクノロジーによって可視化されることも想定されます。マッキンゼー、ノバルティスファーマという外資系のガチガチにロジカルな世界から、40歳のとき、あえてまったく違う文化、業種の「ほぼ日」に飛び込み、昨年は同社をIPOに導いた篠田さん。異業種転職の理由とは?
電通のトヨタ自動車担当だった40歳までは「暴君」で、今とは「別人格」だったという酒井さん。究極の会社人間が6つの肩書を持つ、ポートフォリオワーカーになった理由とは?
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