[マニラ/マラウィ(フィリピン) 28日 ロイター] - フィリピン軍は28日、過激派組織イスラム国(IS)系武装勢力が南部都市マラウィを占拠していた5週間で、「残虐行為」により多数の民間人が殺害された可能性が高いとの見解を示した。

軍の報道官は、これまでにマラウィで住民27人の死亡が確認されているが、これは当局が独自に確認できているものにすぎず、武装勢力と政府の戦闘を逃れてきた人々は「多数の」死者を目撃していると述べた。

同担当者は記者会見で「現在分かっているのは27人だが、これらの情報の確認作業に伴いこの数字は大きく増える可能性がある」と語った。また、死因は「テロリストによる残虐行為」とみられるとした。

軍は残虐行為の例として、住民に民家略奪や戦闘、性の奴隷を強要することなどを挙げた。