[ウェリントン 28日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)は政府向けの文書で、同国経済はプラス成長を維持する見通しだが、海外で不確実性が残っており、過熱する住宅市場が国内最大のリスクとの見解を示した。

中銀のウェブサイトに掲載された同文書でウィーラー総裁は「NZ経済のプラス成長見通しは変わらないが、特に海外で依然としてかなりの不確実性がある」と説明。同文書は向こう3年の中銀の優先課題を示す目的がある。

中銀はまた、NZドルは貿易加重ベースで見ると年初から下落していると指摘したうえで、「これが持続した場合、貿易関連部門の比重を高める経済のリバランスにつながる見通し」とした。

また、過熱する住宅市場は国内最大のリスクとし、足元の住宅価格の減速は一時的な可能性があると警告した。

ウィーラー総裁は「住宅ローン金利は低水準にとどまり、建設活動が引き続き拡大しているが、住宅建設のペースは急速な人口増加に追いついておらず、住宅不足の問題が解消されていない」との見方を示した。