[東京 26日 ロイター] - 日銀と東京外国為替市場委員会は26日、国際決済銀行(BIS)が25日に公表した「グローバル外為行動規範」について、東京市場参加者に対する説明会を6月1日に日銀本店で開催すると発表した。

新たな規範は、2013年にロンドンなど海外市場で発覚した外為取引における不正行為の再発防止を図るため、金融安定化理事会(FSB)の提言などを踏まえ、16カ国・地域の中央銀行で構成するBISの外国為替作業部会(FXWG)がとりまとめ作業を進めてきた。

これまで各国ごとに存在していた行動規範を国際的なレベルで統一するとともに、適用対象を金融機関だけでなく、顧客を含む「すべての外為ホールセール市場参加者」に拡大した。16カ国・地域の中銀と民間で構成する「グローバル外為市場委員会」(GFXC)を新たに設立。規範の順守促進や見直しなどの役割を担う。

各市場参加者は、行動規範の順守を自社ウェブサイトなどで表明することで外為業務の適切な運営を対外的にアピールできる。また、各国・地域ごとに順守意思を表明した市場参加者をウェブサイトに掲示する「登録機関」の設置も検討されており、日本では日銀と民間などがメンバーとなっている東京外為市場委が想定されている。