【楠木建×川鍋一朗】ウーバーが世界を席巻している理由

2017/6/1
NewsPicksは1月に三菱地所と共催で、イベント「丸の内ビジネス酒場」を丸ビル1階マルキューブ・隣接するMarunouchi Café × WIRED CAFEを舞台に開催した。本イベントの特徴としては、NewsPicks内にある各カテゴリー(ビジネス、テクノロジー、キャリア・教育、政治・経済)をリアルの世界に再現することをイメージし、人気ピッカーによるトークセッションを実施した。そのトークセッションの中から、楠木建氏、川鍋一朗氏によるセッションをリポートする。(全4回)

ウーバーはテクノロジーの会社

楠木 ウーバーの本質は、今まで利用していなかった労働力を有効活用できることですが、それが必ずしもうまくいっていないというのが僕の見方です。
そもそもウーバーは、タクシー会社ではなくテクノロジーの会社ですよね。社名も「ウーバー・テクノロジー」ですし。
川鍋 ええ、そうです。
楠木 競争には2つの市場があります。一つは顧客に対するサービスの競争市場。もう一つは投資家からお金を調達する資本市場です。ウーバーが世界を席巻しているのは、サービスよりも後者の資本市場で勝利を収めているからです。