[23日 ロイター] - 米トランプ政権が23日に議会に提出した予算教書で、ドッド・フランク法(金融規制改革法)の見直しによる金融規制緩和を通して連邦政府は向こう10年間で350億ドルを節減できるとの見通しが示された。

教書には金融規制の見直しにより「連邦政府に大幅な節減をもたらす」とのみ記され、節減がどのように行われるのかは具体的には示されていない。

トランプ政権初となる今回の予算教書は議会を通過しない公算が大きいが、金融規制緩和は景気浮揚につながるとのトランプ大統領の見解を色濃く反映する内容となった。

米議会予算局(CBO)は議会下院で現在討議されているドッド・フランク法の広範な見直しを巡る法案が成立した場合、向こう10年で240億ドル節減できると試算。

ドッド・フランク法についてはムニューシン財務長官が包括的な見直しを現在進めており、来月初めに報告書を取りまとめる。