[23日 ロイター] - <為替> 米政治リスクや堅調な欧州経済指標が重しとなる中、ドルは6カ月半ぶりの安値付近にとどまった。

外為市場:[USD/J]

<ロンドン株式市場> 小幅反落した。銀行株は底堅かったものの、軟調な鉱業株が全体を押し下げた。中型株で構成するFTSE250種<.FTMC>は好調な決算を追い風に、取引時間中の過去最高値を更新した。

鉱業株ではリオ・ティント<RIO.L>とBHPビリトン<BLT.L>、グレンコア<GLEN.L>、ランドゴールド・リソーシズ<RRS.L>が0.6%から1.6%値下がりした。シンガポール株式市場で、資源・農産物商社ノーブル・グループが急落したことが鉱業株下落の引き金となった。格付け会社S&Pグローバル・レーティングがキャッシュフローと収益性の弱さを理由に投資判断を引き下げた。ノーブル・グループは32%下げた後、売買停止を余儀なくされた。

一方、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)<RBS.L>やバークレイズ<BARC.L>などの銀行株は値を上げた。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 上昇して取引を終えた。フィンランドの通信機器大手ノキア<NOKIA.HE>が大きく買われた。銀行株も値上がりした。

ノキアは6.4%高。約1年3カ月ぶりの高値をつけた。米アップル<AAPL.O>との特許紛争が和解に至ったとの発表が買い安心感につながった。ノキアがけん引する形でSTOXX欧州600種テクノロジー株指数<.SX8P>は1.36%上昇し、他の部門を上回る値上がりとなった。

イタリアの銀行バンコBPM<BAMI.MI>は5.9%高。バークレイズが投資判断を「イコールウェート」から「オーバーウェート」に引き上げた。バークレイズのアナリストらは、イタリアの他の銀行と比べてバンコBPMのバリュエーションが良いことや、不良債権のポートフォリオが改善していることを指摘した。

一方、ギリシャの主要株価指数<.ATG>は0.70%低下。ユーロ圏財務相会合がギリシャの債務軽減について合意できず、金融支援を見送ることとなったことが嫌気された。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> ギリシャ国債利回りが急上昇した。前日開催のユーロ圏財務相会合(ユーログループ)で、国際債権団がギリシャへの追加融資や債務軽減を巡り合意できなかったことが重しとなった。ギリシャ5年債<GR5YT=TWEB>利回りは23ベーシスポイント(bp)上昇の5.77%、10年債<GR10YT=TWEB>利回りは20bp上昇の5.85%をつけた。

英中部マンチェスターのコンサート会場で起きた爆発事件で多数の死者が出たことを受け、安全資産への需要が高まり、その他のユーロ圏国債の利回りを抑制した。

終盤の取引で、独10年債<DE10YT=TWEB>利回りは0.40%と、1bpの上昇にとどまった。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]