[ベルリン 23日 ロイター] - IHSマークイットが発表した5月のドイツ購買担当者景気指数(PMI)速報値は総合指数が57.3と、2011年4月以来約6年ぶりの高水準となった。製造業が予想以上に好調だった。

総合指数は4月の56.7から上昇。エコノミスト予想の56.6も上回った。

IHSマークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は統計について、ドイツ経済が第2・四半期も成長の勢いを保ち、前期比で「少なくとも」0.6%成長するとの見方を示した。

5月は製造業PMIが59.4と、前月の58.2から予想外に上昇し、過去6年余りで最も高い水準を記録。エコノミストは58.0への低下を見込んでいた。

一方、サービスPMIは4月の55.4から55.2にやや低下。市場は55.5への上昇を予想していた。

製造業部門では新規輸出受注が7年ぶりの伸びとなったほか、雇用創出も6年ぶりの速いペースとなった。ウィリアムソン氏は、自動車や機械などのドイツ製品に対する世界的な需要が幅広く回復している上に、ユーロ相場も足元の上昇にもかかわらず依然として比較的低い水準にとどまっているとして、こうした要因が輸出業者に有利に働いていると指摘した。