ウォルマートの逆襲:アマゾンを倒す最後のチャンス
コメント
注目のコメント
こういった既存事業のコンフリクトの懸念により、本来やるべき新規事業が進まないというのはよくある構造です。日本の企業の現場でも同じような議論が起こっていそうなイメージでトップダウン無くして進まないケース。
実際、アメリカでも初期は多くの実店舗を抱える小売業が、ECの導入による実店舗の売り上げ減を懸念したようですが、実態としてはECの充実は、競合からの顧客獲得、ロイヤリティの高い顧客層の確保、元来店舗に行けなかった顧客の取り込みに繋がり、EC+実店舗の総売上はもちろん、むしろ実店舗での顧客増に繋がったケースが多い、と言われています。
>ところがその経営哲学は、ネット通販では厄介な問題を引き起こした。ネット価格が実店舗の価格を少しでも下回ると、たちまち本社からクレームが入った。実店舗がネットに客を奪われてしまうというのだ(ウォルマートの売上げの97%以上は実店舗から生み出される)。実店舗よりネット販売のほうが価格が安いとか、サードパーティへの開放を嫌がるとか、既存事業とのコンフリクトばかりを恐れて事業の足を引っ張る形になってたんですね。こういうのは、トップダウンで明確な意思がないと難しそう。