日本人が知らない「新しい富の方程式」
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高野 真さん、谷本有香さん率いるForbes Japanから先日受けたインタビューです。期せずして前編である早稲田の入山先生のお話とかなりシンクロした内容になっています。w
尋ねられたお題の「ビリオネアになるにはどうしたらいいのか」は、現実を直視すると極めてシンプルで、この国でももっと語られて、そして若い人たちに教えられてしかるべきかと思います。
以前、伊賀さんとDHBR新春対談した話でもありますがかつてのバブルと根底から違うのはこれらICT系の巨大企業は、スマホを生み出したアップル、検索を生み出したグーグルしかり本質的に世の中を変え、実際に巨大な利益を生み出し、さらに成長し続けているところです。
（余談ですがトヨタの遥か上にテンセントやアリババがいるように、このゲームですでに日本は中国に負けているという認識が必要です。）
これらの技術革新の波は、モビリティや宿だけでなく間も無く全ての産業を飲み込みます。これも技術的なものなので誰にも止められない。それが多くの皆さんの、AI、ビックデータ、IoTへの恐怖に直結しています。
アメリカ以外の先進国の人口は中国含めもう何十年かは減り続けます。これは基本確定した未来です。またAIとデータは所有からシェアリング、経験へと価値の中心を移します。
作ったり売ったモノの数の成長ありきで富を築く時代は終わったのです。まず、未来への変革期待からマーケットキャップを生み、それが最終的に利益になります。かつての逆なのです。
また日本がこれだけ豊かになったのは世界規模で多くの分野のアップデートに成功したからです。特に技術の恩恵の民主化で果たした役割はとても大きい。言葉なんて今の若い人たちよりできなくても販路開拓から工場づくりなど何から何まで、先人たちはやってのけたのです。
という認識の上で、かつてのカメラ、時計、AV機器のように再び世界規模で新しい刷新を生み出せる人が現れれば、ビリオネアはまた生まれていくのだろうと思います。都合よく国内にのみ目を向け、古いルールで頑張り続ければ知らず相対的に沈んでいき、ビリオネアは生み出せなくなるのではと思います。プログラムを学び、未熟ながらプログラマーとしての視点から世界を見たとき、日本の小学校や中高、大学まで含めて、絶望的なまでにレベルの低さを感じます。(もちろん大学はレベルによりますが)
まず、小中高校の情報。今から考えればあってもなくても変わらないレベルで、12年間合わせても「パソコンにさわってみよう！」ってレベルです。
そして大学ですが、「大学を卒業しただけじゃ、ちょっとパソコンが使えるレベルの学生にしか思われない」これはうちの大学の某教授の言葉ですが、大体その通りだと思います。
世界的にこれだけITが普及していても、日本におけるITは一般人にとってどこかよくわからないものになってしまっています。僕も大学を選んだとき、情報系の大学が何をする場所なのかよく分かってませんでした。アプリとか作るのかな、とぼんやり思ってただけです。今から考えれば信じられないくらいの無知でした。
専門家からすれば説明するまでもないことかもしれませんが、初心に帰り、子供やその親にITの大切さやどういったものなのかを丁寧に説明しなければならないと考えます。
