[ロンドン/フランクフルト 4日 ロイター] - 東芝<6502.T>が経営再建に向けて売却準備を進めている傘下のスイス電力計大手ランディス・ギアを巡り、これまで提示された買収案を拒否していたことが、関係筋の話で分かった。

英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズと日立製作所<6501.T>は数週間前、共同で約20億ドルの買収案を提示。その他のプライベート・エクイティ(PE)グループも今年に入り、買収案を提示したが、いずれも拒否されたという。

関係筋によると、東芝は5月22日の入札期限までに、さらに良い条件の買収案が提示されることを期待している。アドベント、AEA、BCパートナーズ、ベイン、ブラックストーン、カーライル、シンベンなどのグループが応札する見通しとしている。

東芝は産業革新機構と共同で2011年に23億ドルでランディス・ギアを買収。東芝が株式60%、産業革新機構が残り40%を保有している。

CVCはコメントを控えた。日立のコメントは現時点で得られていない。他の買い手候補もコメントを拒否したか、得られていない。