[ソウル 30日 ロイター] - 韓国政府は30日、米軍の新型迎撃ミサイルTHAAD(サード)の韓国への配備を巡り、米国が費用10億ドルを負担することを再確認したと明らかにした。

韓国大統領府の当局者によると、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は韓国の金寛鎮国家安保室長との電話で、米国にとって韓国との同盟はアジア太平洋地域の最優先事項だと伝えた。

THAADの配備費用を巡っては、トランプ大統領がロイターとの27日のインタビューで韓国が負担すべきだと語ったことを受け、韓国国内で波紋が広がり、米韓同盟に対するトランプ氏の姿勢に疑問が浮上。韓国側は、米韓合意では米国が負担することになっていると反論していた。

韓国大統領府によると、マクマスター補佐官は電話でトランプ大統領の発言について、同盟国との防衛費の負担配分に関する米世論を踏まえた一般論だと説明した。電話協議はマクマスター氏の要請で実施した。