“ロボット大喜利”開幕 人工知能がボケる 来場者の表情でウケたか判定
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注目のコメント
面白い。
いや、おそらく本大喜利でのAIによるボケ自体はまだまだ大して面白くはないのだろう。ただAIをボケに挑戦させる取り組みが興味深い。
「ツッコミ」が「対象の本質的課題の指摘、および解決方針の提示」とすれば、「ボケ」とは「既成概念を超越した、新たな価値の提案」だ。
前者は(インプットの情報量・処理スピード・過去の類似パターンとの照合等の観点で)ある意味機械の方が得意とする領域になるかもしれない。だが後者は、高い概念化スキルや、論理を超えた「思考・発想のジャンプ」を要するものであり、本来的にはまだまだ人間が担うべき領域のはずだ。そこに、あえてAIを挑戦させる。
そのうちオンラインの世界のコミュニケーションにおいて、人間と機械との見分けがつかなくなる時代が来るのかもしれない。そしてそれはやがてオフライン=リアルの世界にも広がるのだろう。そうしたギリギリの境界に立つほど、改めて「人間とは何か」という問いにかつてないほどの重みが出る。
AIによる大喜利は、そのような問いの一端を我々に提示しているように思える。これこそが、ある意味最大の「ボケ」なのかもしれない。