ミスターミニット「ダメ会社」が再生した理由
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先日のローランドベルガー会長の遠藤功さんとのトークイベントが記事になりました。一番印象的だったのは「適社性」についての話。市場分析や競合分析を通じて戦略を立案したり、本やメディアを通じて知った有名企業のベストプラクティスを真似しようとする会社や経営者は多いけれど、多くのケースにおいて「適社性」=「その会社に合っているのか」が抜けていると感じる。だから結果上手くインストールされずに失敗する。
その会社がどんな規模なのか、どんな組織能力を有するのか、どんな文化と風土なのか、どんな価値観を持つ社員が働いているのか・・・などによって適切な打ち手は変わる。落ち着いて考えると当たり前のことなんだけれど、見過ごされていることが多い気がする。
『経営コンサルタントを長年やってきて感じるのですが、新規事業を始めるときって市場性や収益性、成長性についてはみなさんよく分析するわけですよ。でも、根本的にいちばん欠けているのが「適社性」。「その事業はうちの会社に合っているの?」という検討は、ほとんど行われません。失敗する新規事業の多くは、適社性の観点から見るとミスマッチなんですね。』事件は会議室で起きるのではなく、現場で・・・
失礼、紹介された著書から同様の表現を拝借しましたが、全く同感です。
本書には良いサブタイトルがついてます→「戦略よりロジックより、大切なものがある」
私が職人まみれで同じく靴を扱う業者である事を差し引いても、ゼロイチの起業家や多数の事業を束ねる経営者ではなく最も数多い「事業者」の一人として共感でき、「こんな優秀な方がここまでやるんだから、俺ももっと頑張らないとな」と励みになりました。この対談を聞いて書いたコラムが下記のものなんですが、ちゃんとまとまっているのか、真意を伝えているのか、不安になってきました(苦笑)
⇒ふつうの会社が輝くために~ミスターミニットに学ぶ 現場を活かすプロデュース力~(中郡久雄 中小企業診断士) : シェアーズカフェ・オンライン http://bit.ly/2nKsank
弱みを見せられるリーダーは魅力的だと思いますし、プロデューサー型のリーダーシップとの類型、新しい知見でした。