[東京 25日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ドル高/円安の110.08/10円だった。軍創設記念日を迎えた北朝鮮による核実験やミサイル発射が警戒されたものの、午前には何も伝わらなかった。株価の上昇をにらんで110円台を回復した。

朝方109.70─80円台で推移していたドルは、午前9時前に109.60円まで下押し、きょうの安値をつけた。その後、3円安で始まった日経平均が上げ幅を拡大。仲値にかけては輸入企業のドル買い/円売りも観測され、持ち直した。

北朝鮮が行動するなら午前中の早いタイミングとの見方もあり、時間の経過とともに警戒感がやや和らいだこともドル/円の買い戻しを誘ったもよう。一時110.16円まで上昇した。

ただ、米政権が26日に北朝鮮情勢について上院全体に説明する予定とされ、引き続き地政学リスクが意識される。市場には、ドル/円の短期的なレンジが109.50─110.50円という声もあり、110円前半に上昇したところではドル売りが出そうだという。