[東京 21日 ロイター] - ソフトバンクグループ<9984.T>傘下のリアライズ・モバイル・コミュニケーションズ(東京都港区)と歯科医療機器を手掛けるモリタ(大阪府吹田市)は21日、複合現実(MR)技術を使った歯科治療シミュレーションシステムを報道陣に公開した。実際の口腔内の映像に、神経や血管などのコンピューターグラフィックス(CG)画像を重ねて表示、治療をサポートする。

MR技術は拡張現実(AR)技術と仮想現実(VR)技術を融合させたもので、施術者はヘッドマウントディスプレーを装着して治療する。ディスプレーには目の前の映像に加え、神経などのCG画像やカルテなども映し出されるため、より効率的に治療を行える。

会見したモリタの森田晴夫社長は「見えないところを見ながら治療できる。まずは教育用として2年くらいでものにしたい」と、商用化に意欲を示した。

*21日配信記事に写真を加えました。

(志田義寧)